"人が育つ"を科学する - 人的資産研究所 -
オンボーディングとは?
「組織になじむ」ための工夫や、組織になじむプロセスのこと
オンボーディングの重要性
1.icon「人口動態の変化」と「それに伴う労働市場の流動化」
少子高齢化に伴う生産年齢の人口の減少に伴い、潤沢に人材を確保できなくなる以上、限られた人材を最大限活かし、能力を発揮してもらうための工夫が必要になる
新卒入社社員の早期離職率の高まり、中途採用の求人数と転職希望者数の上昇など、人材の流動化が進んでいるため、どの様にして人材に自組織に定着してもらうか、魅力ある会社だと働き手に思ってもらうかが重要になる
2.iconダイバーシティ推進や属性・価値観の多様化
育児/介護しながら働く、若年層の価値観の変化などから、「互いに分かり合うことが難しい」中での組織づくりが必要になるからこそ、どのようにして、多様な人材を生かすか、定着を図るのかという意識的な工夫が必要不可欠
3.icon人的資本経営への注目の高まり
人的資本経営とは、人材を『資本』として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方で、情報開示の義務化に向けた国際的な動きもあるため、人的資本をいかに効率的に取り組めるかが鍵になる
オンボーディングのキーワード
1.icon組織社会化
組織で必要な知識やスキル、習慣を理解していなかった「部外者」が、次第にそれらを理解し、組織のメンバーらしくなる(社会化される)こと
「人はどのように集団のメンバーらしく変化していくのか」を知ることで、そのような場面でも、円滑なオンボーディングを促すことができる
2.iconリアリティショック
新人が集団に属する際、様々な理想と現実のギャップに衝撃を受けること
3.iconアンラーニング
過去に培ったものを「上書きする」ことの困難さや工夫を扱うテーマのこと
中途採用者は、多くの場合、過去に属していた企業における経験や知識、習慣を蓄積しており、それがその人材の「当たり前」になっている。それが新しい組織への順応を阻害することがある。新人のようなまっさらな状態からの参加ではないからこそ、固有の困難さに気を配る必要がある